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インプラントは絶対だめって聞いたことがあるけどどうして?
インプラントをやめた方がいいかどうやって判断したらいいの?
インプラントを選択するメリットは?
入れ歯やブリッジとの違いを知りたい

近年、欠損した歯の治療としてインプラントを選ぶ人が多くなってきています。
一方で、「インプラントは絶対ダメ。やめた方がいい」といった噂もあり、不安になっている方もいるのではないでしょうか?

編集部
結論として、インプラントは絶対だめな治療方法ではありません。
ただ、インプラントならではのデメリットも多いため、治療を受ける前にしっかりとメリット・デメリットや他の治療方法との違いについて理解しておくことが大切です。
そこで今回は、インプラントが絶対だめと言われる理由について徹底調査!
- インプラントは絶対だめと言われる理由
- インプラントを迷った時の判断方法
- インプラントのメリット
大きくこちらの4点について、それぞれ詳しく解説します。
また、最後にはインプラント・入れ歯・ブリッジそれぞれのメリット・デメリットについても詳しく解説しているので、インプラントが気になる方はぜひ最後までチェックしてくださいね!
- インプラントは高額な治療費・長い治療期間・感染症のリスクなどからダメと言われることが多い
- 持病を持つ人などは治療できないケースがある
- 治療方法に迷ったら優先順位を明確にする
- 他の治療法と比べるとインプラントはメリットが多い
- 安さ・早さを選ぶなら入れ歯・ブリッジもあり!
目次
インプラントは絶対だめと歯医者で言われる理由

インプラントが「絶対だめ!」と言われる理由については、主に以下の8つの理由が挙げられます。

編集部
それぞれ詳しく説明します。
外科手術である
インプラント治療を行うには、あごの骨にインプラントを埋め込むための穴を開けたり、切開するなどの外科手術が伴います。
そのため、通常の歯科診療とは全く異なり、麻酔による全身への負担や感染症のリスクが考えられるため、インプラントが「絶対だめ」といわれる理由の1つとなっています。

編集部
また、手術を行うための設備や高度な技術も重要です。
あごの骨には大切な神経や血管が通っている箇所があるため、それらを正確に見極めるための知識も必要になってきます。
- 3DCTを使った正確な診断ができる
- インプラント専用のオペ室がある
- 難症例にも対応できる技術の高い歯科医師が在籍している
これらの条件が揃った歯科医院を選べば、問題なく治療が受けられると考えてもいいでしょう。
あごの骨が弱い・少ないと治療が受けられない
もともとあごの骨が弱かったり少なかったりする人は、インプラントは「絶対だめ!」といわれるケースがあります。

編集部
というのも、インプラントにとって重要なのはあごの骨に埋め込む人工歯根!

あごの骨に穴をあけ、金属製の人工歯根を埋め込むインプラント手術において、あごの骨が少ない人や弱い人では、土台であるインプラント体を安定させることができません。
手術してもインプラント体が抜け落ちるなどの失敗に終わる可能性が高いため、断られるケースが非常に多いです。
あごの骨が少ない人はインプラント治療を受けられないの?

歯科医院によっては、あごの骨が薄い部分に人工骨を足す『骨造成』と呼ばれる治療ができる場合もあります。
そうした歯科医院を選べば、安全にインプラント治療をすることが可能です。
ただ、そうした治療には費用も期間も別途追加されるだけでなく、対応できる歯科医院も限られます。
基礎疾患があると治療を受けられない
以下の全身疾患や基礎疾患を持っている方は、インプラントは絶対だめ!と断られるケースがあります。
- 糖尿病
- 高血圧
- 心臓病
- 骨粗しょう症
- 血液の疾患など
血液の疾患とは、主に血が止まりにくくなったり傷の治りが遅くなる病気を指します。

編集部
インプラントでは外科手術を伴うため、こうした持病があると断られるケースが多いですね。
また、飲んでいる薬によってはインプラント手術が受けられないこともあります。
休薬したり薬の量を調整するなどして、インプラントが受けられることもあるので、持病がある方は一度かかりつけ医に相談することがおすすめです。
また、糖尿病や高血圧でもコントロールできている状態であれば手術が受けられるケースもあります。
治療費用が高額
インプラントの治療は『自由診療』となります。
原則として保険が適用されないため、治療の費用は全額自己負担となり、費用が高額になることが多いです。

編集部
安くても1本あたり30万円前後すると思っていた方がいいですね!
差し歯1本であれば5,000〜1万円で治療できるので、それと比べるとかなり高額なことが分かります。
インプラントの治療費が高くなる理由としては、主に3つの理由が挙げられます。
- 原材料費や設備が高額
- とても高い専門的な知識や技術が必要となる
- 検査や前衛処置に費用がかかる
治療費が高い分、差し歯や入れ歯と比べて寿命が長い・本来の歯と変わりなく噛めるなどのメリットも。
インプラント治療の費用についてはこちらで詳しく解説しています。↓
治療期間が長い
基本的に歯科治療は複数回の通院が必要なケースが多いですが、インプラントは特に治療期間が長いというデメリットがあります。

編集部
大体3〜6ヶ月程度の通院が必要で、長くなると1年ほど治療期間がかかるケースもあります。
入れ歯やブリッジだと1ヶ月くらいで終わるんだよね…

インプラントは、土台をあごの骨に埋め込んでから骨にくっつくまでの期間を開ける必要があり、その間の通院も必要です。
手術自体は1時間程度で終わりますが、治療が完了するまで定期的に歯科医院に通う必要があります。
ただし、その分しっかりとメンテナンスを行えば半永久的に長持ちするというメリットも!
継続的なメンテナンスが必要
インプラントは治療後も定期的なメンテナンスに通う必要があるため、通院が難しい人にはインプラントは「絶対だめ!」といわれることもあるようです。

編集部
しっかりとメンテナンスを行わなければ、インプラントの寿命が縮んで抜け落ちる危険があるんですよ!
インプラントは、入れ歯や差し歯・ブリッジに比べ、寿命が長く半永久的に利用できるメリットがあります。
種類 | 寿命 |
---|---|
インプラント | 10年以上 |
入れ歯 | 5年程度 |
差し歯 | 8年程度 |
ブリッジ | 8年程度 |
一方で、天然の歯に比べ防御力が低いため、インプラントの周囲は歯周病になりやすく、周りの歯茎や骨が炎症しやすいデメリットも…
しかし、しっかりメンテナンスを行って40年以上使用できたというケースもあります。
インプラントのメンテナンスについて詳しくはこちらで解説しています。↓
金属アレルギーの危険がある

インプラント治療で使われる人工歯根(インプラント体・フィクスチャー)は、『チタン』が使われていることが多くあります。
チタンは、金属アレルギーを起こす危険が低いとされている金属ですが、全ての人でアレルギー反応が出ないというわけではありません。

編集部
アバットメントや人工歯部分にも金属が使われていれば、その分金属アレルギーのリスクも高まります。
歯科医院によっては、金属を使わないインプラントを取り扱っているケースもありますが、一般的ではないことが現状です。
金属アレルギーのリスクをゼロにしたい!と考えている場合は、メタルフリーのブリッジや入れ歯を検討した方がいいかもしれません。
再治療が困難
インプラントが「絶対だめ!」といわれる最後の理由は『再治療が困難である』ということ。
術中や術後にトラブルがあり、あごの骨に人工歯根が定着しなかった場合、再治療は難しくインプラントは諦めざるを得ません。

編集部
ただ、インプラントで1番多いトラブルはメンテナンス不足による脱落です。
治療後、メンテナンス不足によりインプラント周囲が炎症し歯周病に。
その結果、インプラントが脱落してしまうと再治療が難しく、もとに戻すことは不可能といわれています。
高いお金を出して治療したのに、結局入れ歯や差し歯に切り替える羽目になってしまうんですね。
治療後のメンテナンスが重要ってことね!

それと合わせて、インプラントが定着するあごであるかどうか見極める歯科医師の診断技術も必要になってきます。
インプラントはやめたほうがいい?判断する3つのポイント

インプラントがいいのか、やめた方がいいのか。
どうやって決めたらいいんだろう?

歯科治療にはインプラント以外にも差し歯やブリッジなどさまざまな方法があるため、以下のポイントを意識して決めることがおすすめです。

編集部
それぞれのポイントについて解説します。
治療の優先順位を明確にする
あなたにとっての歯の治療の優先順位は明確になっていますか?

編集部
何を優先するかによって、どの治療にするかだいたいの検討がついてきますよ!
治療方法 | 優先順位 |
---|---|
インプラント | 本来の歯に近づけたい 違和感のない歯にしたい 長く使える歯にしたい 残っている歯に負担をかけたくない 複数本の歯を同時に治療したい |
入れ歯 | 費用をかけずに治療したい 複数本の歯を同時に治療したい |
差し歯 | 費用をかけずに治療したい 簡単に治療したい |
ブリッジ | 費用をかけずに治療したい 短い治療で本来の歯に近づけたい |
優先順位を間違えると、高い治療方法を選んでも結果として満足のいく治療につながらない結果になってしまいます。
インプラントのデメリットを理解できるか
インプラントは審美性・機能性が高く、本来の歯と同様に噛めるといったメリットがある一方、『インプラントは絶対だめと言われる理由』に挙げたように多くのデメリットがあります。

編集部
それらのデメリットを加味した上で納得して治療が受けられるか一度考えてみるといいかもしれませんね!
また、他の歯科治療方法にすればデメリットがない!というわけではありません。
治療方法 | デメリット |
---|---|
入れ歯 | 食べ物の味や食感が変わる 口臭の原因になりやすい バネをかけた歯に負担がかかる 噛む力が低下する |
差し歯 | 素材によっては目立ちやすい 残っている歯を損傷する可能性がある 健康な歯を削る必要がある 歯のない部分の骨が痩せていく |
ブリッジ | 複数本抜けている場合は治療不可 健康な歯を削る必要がある 削った歯が虫歯や歯周病になりやすい 歯のない部分の骨が痩せていく |
インプラントのデメリットについて詳しくはこちらで解説しています。↓
インプラント実績の多い歯科医院で治療できるか
インプラント治療を受ける上で、『どこの歯科医院で治療を受けるか』はとても大きな判断ポイントになります。

編集部
特に、『インプラント実績が多いかどうか』に注目して歯科医院を選ぶことがおすすめ!
インプラント治療は、通常の歯科治療では使用しない設備や器具が必要なだけでなく、治療にあたる歯科医師の技術が大きく影響します。
インプラント実績の多い歯科医師であれば、さまざまな症例を経験しているため、あなたに合った最適な治療を施してくれる可能性が高いです。
一方で、実績の少ない歯科医師の場合、技術・経験も未熟なため人によっては治療できないこともあります。
一度で治療が終わるわけじゃないし、行動範囲内に技術の高い歯科医院があるかどうかもポイントだね。

インプラントのメリット

「絶対だめ」といわれることもあるインプラントですが、デメリットばかりではありません。

編集部
インプラントならではのメリットもあり、おすすめできる治療方法ですよ!
インプラントのメリットを4つご紹介します。
自分の歯と変わらない見た目
入れ歯やブリッジは、使用している素材の関係で自然の歯と明らかに見た目が変わり、違和感を感じることがあります。

編集部
その点、インプラントはどこに使っているかわからないくらい審美性が高い治療方法です。
インプラントは自由診療の治療なこともあり、自然の歯の色に近い素材が使われることが多く、人前で笑ったり、食事することも気になりません。
また、入れ歯やブリッジにある金属製の留め具や義歯床などもないため、自分の歯と変わらない見た目に仕上げることが可能です。
長年使っていても、きちんとメンテナンスしていれば、色味も変わりにくいというメリットもあります。
本来の歯と同等の咀嚼力
インプラントは入れ歯やブリッジと違い、あごの骨に直接人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付けているため、噛む力が落ちにくく、自然の歯と変わらない噛み心地を味わうことができます。

編集部
そのため、食事以外にも食いしばった時の力の伝わり方も、今までと変わりなく体感できますよ!
あごの力がしっかりと伝わるため、発話も良くなるメリットがあります。
さらに、しっかり噛めることは、力が伝わりやすいだけでなく、がんや老化の予防・脳の活性化・食べ過ぎの抑制にも効果的!
他の健康の歯・骨への影響が低い
入れ歯やブリッジは、人工歯根がなく上から人工歯を被せているような状態のため、固定するためには他の健康な歯の力を借りる必要があります。
特に、ブリッジの場合は治療の際に両隣の健康の歯を削って処置する必要があり、削った歯が虫歯になりやすくなるといったデメリットがあります。

編集部
あご骨に伝わる力も減少するため、あご骨が痩せてしまうといった現象も起きてしまうんです。
一方インプラントであれば、人工歯根があるためしっかりと力が伝わり、あご骨が痩せるのを防ぐことができます。
治療の際に他の歯を削る必要もないため、健康な歯をきれいに残しておくことも可能です。
違和感が少ない
インプラントは噛む力・見た目・機能性など多くの点で、自然な歯と同等の力を取り戻すことができる治療のため、術後も違和感なく使用できるメリットがあります。

編集部
自宅でのケアも本来の歯と同様のセルフケアを行なっていればOK!
メンテナンスに通う必要はありますが、個別に洗浄液につけるなどの作業は必要ないため、今まで通りの生活を送ることが可能です。
食事内容に気を使う必要もないので、今までと変わらない食事が楽しめることは最大のメリットかもしれませんね!
インプラントと入れ歯・ブリッジの違い

インプラントのメリット・デメリットを紹介する中で、入れ歯やブリッジについても触れてきましたが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
インプラント・入れ歯・ブリッジそれぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
インプラント | 入れ歯 | ブリッジ | |
---|---|---|---|
寿命 | ![]() 10年〜半永久的 | ![]() 定期的な作り替えが必要 | ![]() 8年程度 |
審美性 | ![]() 自然の歯と変わらない | ![]() 留め具が見える | ![]() 保険診療は銀歯 |
噛む力 | ![]() 力が伝わりやすい | ![]() あまり噛めない | ![]() ある程度噛める |
健康な歯への影響 | ![]() 影響が少ない | ![]() 留め具をかける歯に 負担がかかる | ![]() 両隣の健康な歯を 削る必要がある |
治療可能本数 | ![]() 何本でもOK | ![]() 何本でもOK | ![]() 多くて3本まで |
手術の有無 | ![]() 外科手術が必要 | ![]() 手術の必要なし | ![]() 手術の必要なし |
保険適用 | ![]() 基本的に自由診療 | ![]() 保険診療と自由診療が選べる | ![]() 保険診療と自由診療が選べる |
治療期間 | ![]() 長い(3〜6ヶ月) | ![]() 短い(1〜2ヶ月) | ![]() 短い(1〜2ヶ月) |
インプラント
- 外科手術の必要がある
- 治療費が高い(自由診療)
- 治療期間長い
- 寿命が長い
- 噛む力が高い
- 健康な歯への影響が少ない
- 何本でも治療できる

編集部
インプラントは治療が高いなどのデメリットもありますが、メリットも多い治療方法です。
また、応急処置として治療することが難しいため、しっかりと治療期間を確保する必要もあります。
定期的なメンテナンスを行う必要はありますが、ちゃんとケアを行なっていれば半永久的に使えるため、結果としてコスパが高くなる可能性もある治療方法です。
入れ歯
- 寿命が短い
- 見た目が悪い
- 噛む力が弱い
- 健康な歯にも影響が出る
- 何本でも治療できる
- 手術の必要がない
- 保険適用できる
- 治療期間が短い

編集部
インプラントに比べ審美性・機能性は劣りますが、治療期間が短く費用も安いというメリットがあります。
また、外科手術を必要としないため体への負担も少なく、気軽に受けやすい治療です。
ただ、保険適用の入れ歯の場合、留め具となる金具が見えてしまうほか、毎日洗浄して清潔を保つ必要があります。
他にも、プラスチック部分に臭いがつくと口臭の原因になるなどのデメリットも挙げられます。
ブリッジ
- 健康な歯を削る必要がある
- 多くて3本までしか治療できない
- 外科手術の必要がない
- 保険適用できる
- 治療期間が短い

編集部
ブリッジは、インプラントに比べ審美性などは劣りますが、入れ歯より寿命が長く噛む力も強いメリットがあります。
また、手術の必要もなく治療期間も比較的短いため、早めに治療を終えたい人におすすめです。
保険適用・自由診療のどちらも選択できますが、保険適用の場合、奥歯の治療は銀歯になるほか、前歯でも硬質レジンの歯になるため、変色しやすいといったデメリットがあります。
インプラントとブリッジの違いについて詳しくはこちらで解説しています。↓
まとめ:インプラントは絶対にダメなわけではない

ここまで、インプラントがダメと言われている理由やデメリットについて詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか?
本記事を簡単にまとめると、以下の通りです。
- インプラントは高額な治療費・長い治療期間・感染症のリスクなどからダメと言われることが多い
- 持病を持つ人などは治療できないケースがある
- 治療方法に迷ったら優先順位を明確にする
- 他の治療法と比べるとインプラントはメリットが多い
- 安さ・早さを選ぶなら入れ歯・ブリッジもあり!

編集部
インプラントは、絶対にだめ!な治療方法ではありません。
治療期間が長く外科手術を伴うことから、感染症のリスクなどもありますが、審美性が高く自然の歯と変わらない機能性で生活の質を向上してくれる治療方法です。
1つのクリニックで「治療はできない」と言われたケースでも、難症例の治療にあたる医師が在籍している歯科医院なら治療可能となることもあります。
さまざまな歯科医院や治療方法を検討した上で、あなたに合った最適な場所・方法で治療を受けてくださいね!

編集部
インプラント治療については自由診療です。
もし詳しく知りたい方は日本歯科協会のインプラントについてのページ(https://www.jda.or.jp/consultation/vol-22.html)を確認してみてください。
またインプラント治療でトラブルがあった場合は国民生活センターへ相談してみましょう。
国民生活センター: https://www.kokusen.go.jp/index.html