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老後のインプラントはデメリットが多い?メリットや注意点についても解説!

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老後にインプラント治療を受けるデメリットはあるのか、そもそも老後にインプラント治療を受けられるのか気になっている方も多いのではないでしょうか?

老後にインプラント治療を行うデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 費用が高い
  • 治療期間が長い
  • メンテナンスが必要
  • 全身状態によっては治療できない場合がある

インプラント治療は、他の歯科治療に比べて費用が高いです。また、治療期間も長く、数ヶ月かかることもあります。さらに、インプラントを長持ちさせるためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。

老後の方は、健康状態が若い人に比べて不安定な場合があります。そのため、インプラント治療を受ける前に、歯科医師に全身状態を相談することが大切です。

老後にインプラント治療を受けるかどうかは、費用面、治療期間、メンテナンス、全身状態などを考慮して慎重に決めましょう。

そこでこの記事では、老後にインプラント治療を受けるデメリットについて詳しくご説明します。

また、老後でも安心してインプラント治療を受けるためのポイントもご説明するので、是非最後までご覧ください。

老後(60代以上)のインプラント治療は可能

老後(60代以上)のインプラント治療は可能?
編集部

編集部

結論からお伝えすると、老後60代以上の方でもインプラント治療は可能です。

歯を失った際に受けられる治療方法は

  • ブリッジ
  • 部分入れ歯(部分床義歯)
  • 総入れ歯(全部床義歯)
  • インプラント

以上の4種類となり、60歳以上の治療割合は以下のようになります。

ブリッジ部分床義歯全部床義歯インプラント
60〜64歳46.7%18.8%4.0%2.3%
65〜69歳50.9%31.0%8.9%4.6%
70〜74歳47.9%38.2%14.7%3.7%
75〜79歳45.5%41.7%20.1%3.4%
80〜84歳45.1%42.4%31.1%2.7%
85歳以上36.8%46.3%46.3%
引用:(医政歯科保健課)プレス「H28歯科疾患実態調査」

少数派だけど、60代以上でインプラントを選択する人も確かにいるんだね!

さらに、インプラント治療を選択している割合を年代別に見てみると

  • 30代:0%
  • 40〜44歳:2.0%
  • 45〜49歳:1.5%
  • 50〜54歳:1.4%
  • 55〜59歳:2.8%

引用:(医政歯科保健課)プレス「H28歯科疾患実態調査」

このようになり、60代以上のインプラント割合は他の年代に比べると高いことがわかります。

編集部

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その理由は、年齢を重ねるほど歯が抜ける確率が高まるため。

2016年に行われた歯科疾患実態調査では、60歳以上の80%にあたる人が1本以上の永久歯を失っていて、80歳以上になると平均12.9本もの歯を失っていることが明らかになりました。

その原因は以下の通りです。

  • 入れ歯による虫歯
  • 唾液の減少
  • 歯肉(歯茎)の痩せほそり

歯が抜ける理由はさまざまなものがあげられますが、年齢を重ねるほど抜ける本数も増え、インプラント治療が適用となるケースが増えていると考えられます。

編集部

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また、インプラントは要介護の現場でも扱いやすく重宝されるようです。

たとえ寝たきりになったとしても、できるだけ周りの負担を減らすことにも役立つので、インプラントは老後60代以上にもおすすめの治療方法といえるでしょう。

老後(60代以上)のインプラント治療のデメリット

老後(60代以上)のインプラント治療のデメリット

年代別に見ると老後(60代以上)の方のインプラント割合は高い傾向にありますが、全体的に見るとまだまだ少数派の治療となるインプラント。

老後(60代以上)のインプラント治療のデメリットを5つご紹介します。

費用がかかる

ブリッジ・部分入れ歯・総入れ歯といった治療方法は、どれも保険適用で治療ができるため、比較的予算を抑えて治療が受けられます。

編集部

編集部

しかし、インプラントは保険適用外

1本の予算は、平均30〜40万円ほどかかるため高額な費用が必要となってしまいます。

【奥歯1本あたりの費用相場】

項目費用
検査・診断料1.5万〜5万円
インプラント手術15万〜35万円
人工歯(上部構造)5万〜18万円
合計30万〜40万円

さらに、数本の歯が抜けていて総入れ歯に近い治療(オールオン4)が必要な場合は200万円ほどかかることもあるため、治療を躊躇してしまう人も少なくありません。

【オールオン4の費用相場】

項目費用
検査・診断料1.5万〜5万円
インプラント手術120万〜180万円
人工歯(上部構造)6万〜180万円
合計180万〜250万円

老後の資金に余裕がないと、なかなか受けられないね。

治療期間が長い

さらに、インプラントは治療期間が長いといったデメリットもあります。

入れ歯やブリッジは、およそ1〜2ヶ月で治療が完了するのに対し、インプラントは約半年!

長い場合は1年以上治療期間が必要となるため、老後にインプラントをするなら、長期間歯医者に通う体力も必要になってきます。

編集部

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さらに、治療後の通院も必要です!

インプラントを装着した場合、インプラントの周りが歯周病になるインプラント周囲炎を予防する必要があるため、定期的に歯科医院に通いメンテナンスを受ける必要があります。

治療中の通院、さらに治療後数ヶ月に1度のメンテナンス通いが必要になるのは、老後の体力的にも大きなデメリットとなってしまうでしょう。

外科手術を受ける必要がある

インプラントは、歯茎を切開してあごの骨にインプラント体を埋め込む外科手術を伴う歯科治療となります。

通常の外科手術と同様に麻酔を使用するため、体への負担も大きく細菌感染のリスクが伴う治療方法です。

編集部

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若者に比べて免疫力が低い分、細菌感染のリスクも高まってしまいます。

定期的な通院と合わせて、手術を受ける体力が必要になることは、老後世代にとってデメリットとなってしまいますね。

インプラントが定着しにくい

60代以上になると全身の代謝機能が衰えてしまっているため、手術の傷の回復にも時間がかかります。

さらに、あごに埋め込んだインプラント体(人工歯根)と骨の結合にも時間がかかるため、インプラントが定着しにくいといったデメリットがあげられます。

編集部

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最悪の場合、再治療が必要となってしまうことも…

  • しっかりとセルフケアを行う
  • 定期メンテナンスに通う
  • 歯軋り・食いしばりを予防する

このようなことに気をつけ、定着しやすい口腔環境を作るよう気をつけましょう。

とはいうものの、定着しないのはとてもレアなケース!年齢を理由に諦める必要はありません。

治療が受けられない場合がある

インプラントは誰でも受けられる歯科治療ではありません。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 心臓病
  • 骨粗しょう症
  • 血液の疾患など

これらの基礎疾患を患っている場合、治療を受けられないことがあります。

また、服用している薬の種類によっても治療を断られることも。

編集部

編集部

インプラントを希望する場合、まずはかかりつけのお医者さんに相談することがおすすめです!

他にも、老後60代以上の場合、

  • 極端に体力がない
  • 健康状態が悪い場合

などは、治療を受けられない可能性があります。

インプラントは外科手術を伴う治療のため、誰でも受けられるわけではありません。気になる方は、まずはカウンセリングでしっかりと相談してみましょう。

老後(60代以上)のインプラント治療のメリット

老後(60代以上)のインプラント治療のメリット

さまざまなデメリットをご紹介してきましたが、老後(60代以上)のインプラントには他の治療にはないメリットもあります。

それぞれ詳しく解説していきます。

本来の歯のように噛める

インプラントは人工歯根と呼ばれるインプラント体をあごの骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療です。

そのため、他の治療方法に比べてあごの力がしっかりと歯に伝わり、本来の歯のような咀嚼力を回復することができます。

編集部

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しっかりと噛むことは、体のさまざまな機能の維持・向上にとっても大切!

  • 免疫力の維持
  • 内臓機能の正常化
  • 足腰の機能改善

このような機能の維持・改善につながるため、抜けた歯をインプラントで回復させるのは、全身の健康維持にも欠かせない治療方法です。

噛む力がしっかりあるので、食事も楽しめるようになりますよ!

認知症リスクの軽減

編集部

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噛む力が弱い=認知症のリスクが高いという研究結果があるのはご存知ですか?

厚生労働省は、平成22年に行った歯の健康状態と認知症発症の関連調査を分析。

  • 歯の本数が少ない人
  • 咀嚼能力が低い人
  • かかりつけ歯科医院がない人

これらに当てはまる人は、そうでない人に比べて認知症発症の割合が高いことがわかりました。

しっかり噛めるようにしておくだけでも、認知症のリスクを軽減してくれるってことだね!

インプラントは、他の歯科治療に比べて咀嚼能力に優れた治療方法のため、認知症リスク軽減に役立つと考えられます。

誤嚥性肺炎を予防できる

60代以上の多くの人が失った歯の治療にブリッジや入れ歯を選択しています。

編集部

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しかし、これらの治療方法にはデメリットも…

ブリッジや入れ歯のお手入れを怠り、不衛生な状態で使用していると、そこから細菌が繁殖し誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。

また、大きいサイズの入れ歯であったとしても、誤嚥してしまう事故も起こっているようです。

インプラントであれば、誤嚥性肺炎のリスクもないため、毎日安心して使うことができますよ!

日々のお手入れがラク

ブリッジや入れ歯を使用している場合、口腔内のケアや義歯のお手入れを毎日しっかり行う必要があります。

編集部

編集部

ケア不足は誤嚥性肺炎にもつながるとご紹介しましたね。

それに比べてインプラントは、人工歯がインプラント体によってあごの骨にしっかり定着しているため、お手入れは日々の歯ブラシでOK!

本来の歯と同じようにケアするだけでいいので、日々のお手入れを簡単に済ませることができます。

定期的なメンテナンスに通う必要はありますが、毎日のケアがラクにできるのは60代以上の人にとっても大きなメリットと言えそうですね!

会話を楽しめる

インプラントは噛む力などの機能性だけでなく、見た目も自然な歯と見分けがつかないくらい審美性の高い治療方法です。

  • 入れ歯独特の膨らみ
  • 天然歯と人工歯の色の違い

このような違和感も全くないため、歯を気にせず会話を楽しむことができます。

さらに、ずれたり外れたりすることもなく、発音にも影響なし◎

ストレスを感じることなく家族や友人と会話できるのは、インプラントならではのメリットですね!

老後(60代以上)のインプラント治療で注意しておくこと

老後(60代以上)のインプラント治療で注意しておくこと

機能性・審美性に優れ、認知症予防にもおすすめできるインプラントですが、老後(60代以上)だからこそ知っておいてほしい注意点が3つあります。

治療を受ける前に知っておいてほしい注意点なので、必ず確認しておきましょう。

毎日のお手入れをちゃんと行う

インプラントは、天然歯と同じように見えますが、歯茎との間に歯垢が溜まりインプラント周囲炎と呼ばれる歯周病になりやすいデメリットがあります。

  • 毎日歯磨きをしっかり行う
  • 定期的にメンテナンス通う

こうしたことを心がけ、汚れの蓄積を予防し、細菌の有無や歯茎の下がり具合をチェックしてもらう必要があります。

編集部

編集部

歯間ブラシやフロスを使ったお手入れもおすすめですよ。

インプラント周囲炎になってしまうと、最悪の場合インプラントが脱落してしまうことも!

脱落してしまうと、再治療が難しくインプラントを諦めざるを得ないケースもあります。

しっかりメンテナンスを行なっていれば半永久的に使えるので、セルフケア・メンテナンスは必須となることを覚えておいてくださいね!

あごの骨が少ないと治療できる歯科医院が限られる

60代以上になると、若い人に比べてあごの骨が薄くなってしまっていることがあります。

インプラントは、あごの骨を切開してインプラント体を埋め込む治療のため、ある程度骨の厚みが必要です。

編集部

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あごの骨が薄い場合は、インプラントの前に骨を作る処置を施す必要があります。

しかし、骨造成・骨再生ができる歯科医院は限られるため、専門性の高い歯科医院で治療を受ける必要が出てきてしまいます。

必ずしも家から最寄りの歯科医院で治療が受けられるとは限らないんだね。

骨造成などの前衛処置が必要になれば、それだけ治療期間も伸びるため通院期間も長くなってしまうことに…

治療後の定期メンテナンスに通う必要もあるので、できるだけ通いやすくて専門性の高い歯科医院を見つけることがおすすめです。

持病によるリスクがある

60代以上の高齢になってくると、何かしら持病を抱えている人も多いですよね。

インプラントは、糖尿病や高血圧・骨粗しょう症などの持病がある場合、ある程度症状を安定させた上で治療を受ける必要があります。

編集部

編集部

状態によっては、治療ができないケースもありますよ!

また、治療を受けた後に持病が悪化するケースもあるため、治療後のメンテナンスに継続して通うことが大切です。

持病や服用する薬がある方は、必ずかかりつけ医に相談してからインプラントを受けましょう。

60代未満の世代で老後のインプラント治療で注意しておくこと

60代未満の世代で老後のインプラント治療で注意しておくこと

今はまだ必要ないけど、老後に治療するならインプラントにしたいな!

編集部

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それなら、今のうちから注意しておいてほしいポイントがありますよ。

治療期間・費用を考える

インプラントは治療期間も長く、費用もかかる歯科治療です。

老後にインプラントを考えているなら

  • 半年〜1年間は歯科医院に通う体力がいること
  • 場合によっては200万近い費用がかかること

こうしたことを頭に入れておき、費用を用意しておいたり、体力維持に努める必要があります。

編集部

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特に、老後働いていない状態で200万円近く出費するのは、大きな決断が必要です。

インプラントは入れ歯やブリッジに比べ、食事を楽しめたり本来の歯と変わらず会話を楽しめるなどのメリットが大きいので、どちらを選ぶかは生活の質にもかなり影響するでしょう。

老後の楽しみを増やすためにも、体力づくりと資金づくりには余裕を持っておきたいところですね!

骨粗しょう症を予防する

「インプラントにしたい!」と思っても、あごの骨があまりに少なすぎると治療を受けられない可能性もあります。

治療ができても通える歯科医院が限られることもあるので、老後の骨粗しょう症には気をつけておきたいところ。

編集部

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特に、女性は閉経後に骨粗しょう症のリスクが高まるため要注意!

  • カルシウムを摂取する
  • 日光にあたってビタミンDを生成する
  • 適度な運動・筋力トレーニングで骨を強くする

こうしたことを日頃から取り入れ、骨粗しょう症を予防しておきましょう。

インプラントを受ける受けない関係なく、骨粗しょう症の予防は骨折等の予防にもつながります。

ケガをしにくい体づくりは、老後の充実度にも大きく影響してきますね!

QODについて考える

QOL(クオリティ・オブ・ライフ)は生活の質を向上するという意味で広く知られる単語かと思います。

QODとはクオリティ・オブ・デスの略。

どんな老後を迎えたいのか、理想的な死や死の質のことを意味します。

編集部

編集部

歯科治療は人生の質に大きく影響する治療です。

  • 噛めるようになって寝たきりの人が歩けるようになった
  • 歯があることで最後まで食事を楽しめた

などの事例もあり、しっかりと咀嚼できることが元気な老後につながると考えても過言ではありません。

できればインプラントをしなくても、自分本来の歯で最後まで食事ができれば最高ですよね!

  • できるだけ自分の歯を残す
  • インプラントが必要になっても最小限の歯で済むようにする

そのためには、若いうちからの口腔ケアがとても大切になってきます。

インプラントを受けられる体力づくりや費用の確保も必要ですが、本来の歯をできる限り残すために、今のうちからしっかりとお口のケアに取り組んでいきましょう!

まとめ:デメリットを踏まえても老後のインプラント治療はおすすめ

まとめ:デメリットを踏まえても老後のインプラント治療はおすすめ

今回は、老後(60代以上)のインプラントについて、メリットデメリットを中心にお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか?

内容を簡単にまとめると以下の通りです。

今回のまとめ

老後(60代以上)のインプラントのデメリット

老後(60代以上)のインプラントのメリット

【結論】デメリットを踏まえても老後のインプラントはおすすめ!

老後のインプラントは体力が必要・費用がかかるなど、デメリットが多いことは事実です。

しかし、本来の歯と同じように食事が楽しめたり会話ができることは、老後の生活の質を考えた上でもメリットが大きく、おすすめできる治療方法といえるでしょう。

編集部

編集部

人生を最後まで自分らしく楽しむために、「歯」はとても大切なツールです。

「もう年だし必要ないかな」なんて思わずに、気になる方はぜひ一度近くの歯科医院で相談してみてくださいね!

しっかり咀嚼して、人生を最大限楽しみ尽くしましょう◎

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