産業保健師になりたい人
産業保健師になるには?企業で働く産業保健師と産業看護師の違いは?
産業保健師の求人の探し方は?産業保健師(企業保健師)とは?
会社が保健師を募集する理由は?産業保健師の仕事内容は?必要な資格は?
産業保健師と保健師の違いは?
産業保健師になるにはどうすればいいのだろう、とお悩みではありませんか?
この記事では、産業保健師のなり方や仕事内容、就職事情について詳しく解説していきます。
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最後まで読めば、産業保健師について詳しくなり、転職候補の1つになるでしょう。
産業保健師になるために必要な資格
産業保健師になるには、看護師免許と保健師免許、2つの国家資格が必要不可欠です。
保健師免許を取得するには、年1回の国家試験を受け、合格しなければなりません。
ただ、受験資格が定められています。次のいずれかを満たす必要があります。
引用元:厚生労働省「保健師国家試験の施行」令和5年8月1日
- 文部科学大臣の指定した学校で1年以上、保健師になるのに必要な学科を修めた人
- 都道府県知事の指定した保健師養成所を卒業した人
- 保健師助産師看護師法第2条に規定する業務に関する外国の学校・養成所を卒業、または外国において保健師免許に相当する免許を受けた人で、厚生労働大臣が(1)又は(2)に掲げる人と同等以上の知識・技能を有すると認めた人
- 保健師助産師看護師法及び看護師等の人材確保の促進に関する法律の一部を改正する法律の施行の際(平成22年4月1日)現に改正法による改正前の保健師助産師看護師法 第19条第1号に該当する人
- 改正法の施行の日(平成22年4月1日)前に保健師助産師看護師法 第19条第1号に規定する学校に在学し、施行日以後に同号に規定する要件に該当することとなった人(施行日以後に同号に規定する学校に入学し、当該学校において6月以上保健師になるのに必要な学科を修めた者を除く。)
保健師になるルートは様々です。自身のライフスタイルにあった方法を選びましょう。
PCスキル
パソコンの基本的な操作スキルは必ず身につけておきましょう。
「産業保健師の仕事内容」で、産業保健師の業務で最も多いのは従業員との面談、と記述しましたが、相談内容の記録にはWordやExcelを使います。
また、産業保健師は、健康診断・ストレスチェックの結果や健康施策のアンケートなどのデータを集計し、取り組んできた予防策や措置が会社にどのような結果をもたらしたのかを分析します。この分析にはExcelの機能を利用するのが便利です。
そして集計データや分析結果はパワーポイントと紙の資料にまとめ、安全衛生委員会で上層部に報告します。
このように、産業保健師の業務はExcel・Word・PowerPointを多用するので、基本的な操作スキルは覚えておくとよいでしょう。
コミュニケーション能力
従業員の健康管理とメンタルケアを適切に行うには、健康診断の結果、メンタルチェックの評価、アンケートのデータ分析が大事です。しかし、それだけでは表面上のことしかわからないため、本人から直接、生活習慣や悩みなどの話を詳しく聴取する必要があります。
ただ質問するだけではなく、相手の気持ちに寄り添った問いかけがポイントです。
従業員の他にも、産業医と連携を図ったり、上層部への報告など、対話する場面は多々あり、様々な役職の人と関わります。
情報をわかりやすく伝えたり、欲しい情報を引き出すコミュニケーション能力が求められます。
基本的なビジネスマナー
企業に所属している以上、ビジネスマナーは必要です。
お辞儀の角度や名刺交換の作法、言葉遣い、電話・メールの対応方法など、意外とマナーは見られており、保留
ビジネスマナーを身につけておくと働きやすくなります。
マネジメント能力
大企業の場合、従業員の人数が多いため、産業保健師は複数人所属しています。
しかし、中小企業の場合、所属する産業保健師の人数は1〜2名が多いです。そのため、自分の裁量で仕事を進めることができます。逆に言えば、自分でタスクの進捗の管理をしなくてはなりません。
また、業務の課題を見つけて解決策を考案し、提案または実行する力も必要です。上層部に対して解決策を提案する際は、経営事情を考慮して提案内容をまとめればスムーズに進みます。
マネジメント能力は自身の管理だけではなく、外部に向けても役立ちます。
情報収集能力
勉強や情報収集を積極的に行うことも大切です。
一次予防も産業看護師の重要な仕事の一つですが、仕事を遂行するためには最新の情報が必要です。流行する感染症の動向や治療ガイドラインの改正、法令に関する知識など、世の中の状況を把握しなければなりません。
けれど、産業保健師は事務職と同じく、閉鎖された空間で仕事を行うので、最新の情報が自然と入ってくることはあまりありません。
したがって、学会に参加したり、他の産業保健師と情報交換を行うなど、積極的な情報収集を心がけましょう。
語学力(英語)
英語ができれば、外資系企業の求人に挑戦することができるため、転職・就職の幅は広がります。
外資系企業では従業員に外国人が所属していることが多いです。外国人の従業員と面談をする際は、英語で会話をするほうが、生活改善のプログラムが立てやすくなります。
日本に進出したばかりの企業だと、保健業務に関しても稀に、本社とのやり取りが起こります。
また、外国人労働者を雇う日系企業もあるので、英語はできていたほうが便利です。
産業保健師とは?
産業保健師とは、企業(会社)で働く保健師のことを指し、従業員(社員)の健康管理や保健指導を行います。働く人々の生活や労働生産性の向上に貢献するのが役割です。
保健師は働く場所によって名称が変わる職業で、産業保健師はそのうちの一つです。
保健師の種類
保健師の種類は4つです。
産業保健師
民間企業で働く保健師のことです。
従業員の健康状態・精神状態の把握と管理、労働環境の管理が主な仕事です。具体的には、健康診断の実施や従業員へのカウンセリング、過重労働対策などを行います。
行政保健師
市区町村の役所や保健所・保健センターなど、行政関係の施設で働く看護師のことで、その多くは公務員です。
行政保健師は地域住民が健康で安全に生活を送れるよう、サポートをするのが仕事です。
以下は具体的な仕事内容です。
- 感染症の予防・対策
- 高齢者や障害者の生活支援
- 産後女性への保健指導
- 乳幼児の定期検診
- 予防接種のサポート
また、依存症、虐待、DVへの介入・支援も行うことがあります。
学校保健師
小学校や中学校などの教育機関で働く看護師のことです。
保健室で働く養護教諭とは異なる存在です。
生徒と教師の健康管理や、怪我をした人への応急処置、体調不良者の看護、メンタルケアなどをします。
学校保健師と養護教諭の違い
学校保健師と養護教諭は働き方が少々異なります。
両者はともに、怪我の応急処置やメンタルケアなどを行いますが、「保健師の先生」とも呼ばれる養護教諭は、それらの業務に加え、道徳や保健の授業を受け持つことがあります。一方の学校保健師は保健業務のみに従事します。
病院保健師
病院などの医療機関で働く保健師のことです。
来院・退院する患者だけではなく、医療機関で働くスタッフの健康もサポートし、看護業務と兼務する場合もあります。
以下は主な仕事内容です。
- 病気の予防のアドバイス
- 感染予防対策
- 退院後の生活指導
- 健康診断の実施・サポート
- 予防接種のサポート
不規則な生活を送りがちな医療従事者にとって保健師の存在は重要です。
産業保健師と産業看護師の違い
産業看護職には、産業保健師の他に産業看護師という職種があります。
産業保健師と産業看護師の仕事内容と役割は同じです。産業看護師も特定保健指導を行うことはできます。(令和11年末まで)
違いは保健師免許の有無です。
保健師免許がない場合は、産業看護師として勤務しますが、ほとんどの求人が「産業保健師」で人員を募集しています。保健師免許を取得しているほうが、転職・就職においては有利です。
産業保健師全体の人数はどれくらいなのでしょう?
日本看護協会の「看護関係統計資料」によると、2019年(令和元年)の保健師は全体で64,819人でした。そのうち、産業保健師の人数は2,974人で、保健師全体の4.6%の割合です。
上の画像は日本看護協会の調査結果を元に、保健師が働く施設の割合をグラフ化したものです。
「事業所」と表記されているところが、産業保健師の人数になります。全体に対して産業保健師の割合は少ないことがよくわかります。
産業保健師の人数の推移も見てみましょう。
上記は事業所(=企業)で働く保健師の人数を年次ごとにグラフで表した画像です。
産業保健師の人数は2015年ー2016年あたりから減り、そこから一定の水準を保っています。
近年では、従業員の健康を経営資源とみなす「健康経営」の考え方が広まりつつあり、2020年以降、保健指導に対するニーズの高まりなどから企業で活躍する保健師・看護師の数は増加しています。今後、産業保健師が働く企業の数は増えていくことが予想されます。
産業保健師はどのような業種で活躍しているのでしょう?
労働者環境安全機構「令和2年度事業場における保健師・看護師の活動実態に関する調査報告書」の調査結果を元に、保健師が働く業種の割合を、以下の画像でまとめました。
最も多いのは製造業(46.2%)、次いで情報通信業(9.1%)、金融業、保険業(5.9%)でした。
産業保健師が働く業種は「製造業」〜「電気・ガス・熱供給・水道業」の7つです。
産業保健師は事業の規模が大きく、従業員の数が多い業種で活躍しているようです。
産業保健師の仕事内容
産業保健師は企業の医務室や健康管理室などで従業員(社員)の健康管理や保健指導を行います。
企業ごとに仕事内容は異なりますが、主な仕事内容は以下の通りです。
- 社員の健康管理の状態の管理
- 健康診断の実施
- 病気や怪我の応急処置
- 成人病や生活習慣病の予防や啓蒙活動
- 健康診断またはメンタルチェックの結果に基づく社員へのカウンセリング
- 復職支援・両立支援
- メンタルヘルス対策
- 労働災害の原因の調査及び再発防止対策
- 労働衛生教育・健康教育の企画・講師
- 週1回以上の職場巡視
- 月1回以上の安全衛生委員会への出席・報告
産業保健師の1日のスケジュールで、最も多い業務は従業員との面談です。
健康診断やメンタルチェックの結果に基づいて、従業員と面談を行います。
どちらもじっくりと社員の話を聴取します。
健康に関する面談の場合、一律の対応・指導を行うのではなく、その従業員の働き方や労働環境を聞いた上で生活改善の対応・指導をします。
メタボリックシンドロームのリスクがある従業員には特定保健指導を行います。
メンタルに関する面談の場合はプライベートまたは仕事の悩みを聞き、改善策を一緒に考えます。
安全衛生委員会(会議)で会社の健康・安全・衛生に関する調査報告と改善策の話し合いも重要な仕事の一つです。
産業保健師は従業員の健康を支え、労働生産性の向上に寄与するのが役割です。
この会議で従業員の健康が会社の売上にどう繋がっているのかを、社長や部長などの上層部に説明します。労働環境の問題点やインフルエンザなどの予防措置がある場合は、それらについて話し合って対策や措置に取り組みます。
産業保健師の給料
産業保健師の平均年収は450万円前後です。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、保健師全体の平均年収は481万円です。産業保健師の平均年収は保健師全体の年収に比べ、少々低めの水準です。
しかし、産業保健師の年収は経験年数や勤務する企業の業績によって変わります。
つまり、大手企業や業績がいい企業に就職すれば、450万円より多く貰える可能性があります。
産業保健師の就職事情
産業保健師の就職事情について解説します。
求人数が少ないため倍率は高い
産業保健師の求人の数は少ないです。以下は求人が少ない要因です。
- 保健師を雇う企業の数自体が少ない
- 募集人数は1〜2名が多い
- 産業保健師は長く働く人が多いため欠員がなかなか出ない
求人の数は少ないのですが、産業保健師を目指す人は大勢います。
需要(=産業保健師になりたい人の数)と供給(=求人の数と募集人数)のバランスが悪いため、産業保健師の採用倍率は高いです。
このことから、産業保健師に転職したい場合、長期間の転職活動が予想されるので、現職を続けながら転職活動を進め、次の職場が決まってから退職するのがおすすめです。
産業保健師の求人が少ない要因をさらに詳しく解説します。
- 産業保健師を雇う企業の数
- 産業保健師の雇用人数
- 産業保健師の平均勤続年数
産業保健師を雇う企業の数
労働者健康安全機構が4,175企業を対象に産業保健師・産業看護師の雇用状況についてアンケート調査をしたところ、「雇用も活用もしていない」と答えた企業は最も多く、全体の48.5%の割合でした。次いで「雇用している」が31%、「雇用していないが活用している」が20.5%でした。
産業保健師・産業看護師を雇用していない企業が多いことがわかります。
以下の画像は企業の規模別に産業保健師・産業看護師の雇用状況です。
従業員数が300人以下は中小企業に該当します。
上の結果を見ると、「雇用も活用もしていない」と答えた割合が多いのは中小企業です。
日本の企業数は中小企業が99.7%、大手企業が0.3%の割合です。中小企業が日本経済を支えていると言っても過言ではありません。
つまり、産業保健師を雇用する中小企業の数が増えなければ、求人は少ないまま、ということが言えます。
しかし、厚生労働省の調査報告によると、健康経営認定制度という制度にエントリーする法人が8年で約500社から16,000社に拡大しており、そのうちの13,000社が中小企業だそうです。また、 中小企業経営者の3分の2が健康経営を知っており、まだ取り組んでいない企業の約6割が取り組みたいと考えているようです。
今後、産業保健師の求人は増える可能性があります。
産業保健師の雇用人数
産業保健師の雇用人数も見てみましょう。
調査結果を見ても、企業が雇用する産業保健師・産業看護師の人数は1人〜2人が多いようです。
産業保健師の平均勤続年数
産業保健師の勤続年数はどれくらいなのでしょう?
労働者健康完全機構の「令和2年度事業場における保健師・看護師の活動実態に関する調査報告書」によると、最も多い割合は勤続年数5年未満で、その割合は全体の46.1%でした。
5年未満の人数が多いのは、産業保健師・産業看護師を雇用・活用する企業が増えつつあるからです。
けれど、残りの53.9%は勤続年数5〜30年以上なので、産業保健師・産業看護師として働き続ける人は多いということが言えます。
経験者を優先的に採用する傾向がある
産業保健師に限らず、どの業界も経験者は優先的に採用されます。しかし、産業保健師の場合はその傾向が強いです。
というのも、産業保健師の雇用人数が関係しているからです。
企業が雇用する保健師の人数は1〜2名が多いです。企業内に保健師が1名の場合、すべての業務を1人で対応しなければなりません。
さらに、未経験者への教育体制が用意されていないことがほとんどです。
未経験の方にとっては不向きな環境です。
企業側としても、従業員の健康が会社の売上にどう繋がっているのか、正確なデータを産業保健師に求めていますが、仕事内容が大きく異なる産業保健師の教育に時間や予算を割く余裕はないことがほとんどです。
したがって、教育に時間・予算を割く必要性が少ない経験豊富な求職者を好んで選びます。
産業保健師の採用で有利になる経験・スキル
産業保健師の採用で有利になる経験やスキルを解説します。
以下のような経験・スキルがあれば採用されやすくなるでしょう。
特定保健指導を行なった経験
特定保健指導の経験は選考で有利になります。
産業保健師は従業員の健康相談に乗ったり、生活改善の対応・指導が中心です。
企業は経験者を採用する傾向があるので、特定保健指導を行った経験は評価されやすいです、
3年以上の臨床経験
産業保健師の求人にはよく、応募資格で「臨床経験3〜5年」と記載されています。
産業保健師の職場である医務室や健康管理室などで難しい治療を行うことはありませんが、応急処置は行います。容態によっては救急車を手配することもあるでしょう。その場合、見極めには臨床経験で培われた観察眼と判断力が必要です。
データの読み取りにも臨床での経験は活きるでしょう。
したがって臨床経験3年以上が採用の基準になります。
ただ、臨床経験の必要性は企業によって異なります。企業によっては新卒の看護師や保健師、または未経験者を採用しているところがあるからです。
臨床経験の必要性・長さは求人要項で確認しましょう。
看護師としてのキャリアがある場合、働いてきた診療科で学んだ専門知識が産業保健師の業務でどのように活かせるのかを具体的にアピールすると、好印象に繋がります。
保健師免許・看護師免許以外のプラスの資格
看護師免許と保健師免許以外の資格を持っていると、採用で有利になります。
以下は現在産業保健師として活躍する保健師が持つ資格とおすすめの資格の一覧です。
多くの産業保健師が持つプラスの資格
- 第一種衛生管理者
- 第二種衛生管理者
- 労働衛生コンサルタント
- 公認心理師
- 作業環境測定士
おすすめの資格
- MOS
- 日商PC検定
労働者環境安全機構「令和2年度事業場における保健師・看護師の活動実態に関する調査報告書」によると、多くの産業保健師がプラスの資格として、「第一種衛生管理者」を持っているようです。
MOSと日商PC検定はPC作業で活かせる資格なのでおすすめです。
パソコンスキルが身についていることを証明する資格を一つ持っていれば、即戦力と見なされるため、周囲より一歩リードした転職活動をすることができるでしょう。
産業保健師への転職を成功させるポイント
産業保健師への転職を成功させるポイントを4つ紹介します。
下記のポイントを抑えて転職活動を行えば、産業保健師として働くことができるでしょう。
転職を成功させるポイント①企業研究を行う
企業研究を念入りに行いましょう。
産業保健師は他の社員と比べ、業務内容はまるっきり異なりますが、「一般企業」に一社員として就職することには変わりないので、企業研究は必要です。
企業研究を行う目的は2つです。1つは選考を通過するため、もう一つは企業とのミスマッチを防ぐためです。
その企業の理念や特徴、社風、そして企業はどのような人材を求めているのかを分析し、対策する必要があります。
また、この調査と分析で、自分がその企業にあうかどうかを判断することができます。
転職を成功させるポイント②正規雇用にこだわり過ぎない
労働者環境安全機構「令和2年度事業場における保健師・看護師の活動実態に関する調査報告書」によると、正社員として雇用される産業保健師の割合は多いようです。しかしながら、正社員の空きがなかなか出ないのが現状です。
求人の中でもっとも多いのが非正規雇用の求人です。契約職員や派遣、アルバイトなどです。
産業保健師として働きたい気持ちが強い場合は、非正規雇用の求人に応募してみるのも一つの手です。正社員での雇用にこだわりすぎないのがポイントです。
非正規雇用でも、実績次第で正社員雇用に変更される場合もあるので、そのような求人も応募の候補に入れてみてください。
転職を成功させるポイント③横の繋がりを大切にする
紹介されて産業保健師になったという保健師は多くいるようです。
つまり、現役の産業保健師や経験者あるいは企業の関係者と繋がり、紹介してもらうことも産業保健師になる上で重要なポイントになってきます。
コミュニティーの輪を広げるには、積極的に行動することです。非正規雇用の求人に応募したり、人脈がある人に聞いてみたりしましょう。
卒業した学校の教員やキャリアサポートの部署に問い合わせてみるのも方法です。
教員の中には人脈が広い方がいます。そのような方に相談すれば就職先を紹介してくれる可能性があります。
新卒で産業保健師になりましたが、最初は嘱託です。
引用元:Yahoo!知恵袋
臨床経験ありで産業保健師の空きを狙って
転職サイトに登録している病院看護師はごろごろいますから
やはり現役産業看護職や経験者との接点を持つこと、
積極的に動くことをお勧めします。
企業の方も、人材紹介を使ったり、求人広告を出したり、
という経費もできれば避けたいので
色んなつてを頼って内々に動くことも珍しくありません。
(私も時々「誰かいないか」と話を振られますが)
転職を成功させるポイント④看護師専門の転職サイトを利用する
数が少ない産業保健師の求人を効率よく探すには、看護師専門転職サイトの転職サポートサービスを利用するのがおすすめです。
会員登録を行えば、担当の転職エージェントが希望条件にあった求人をいくつか紹介してくれます。また、看護師専門の転職サイトは非公開求人を持っているため、好条件の求人に出会える確率が高いです。
看護師専門の転職サイトは求人を紹介してくれるだけではなく、企業研究を手伝ってくれたり、履歴書の添削をしてくれます。
労力をかけずに転職活動を進めることができるので、看護師専門の転職サイトの利用はおすすめです。
産業保健師を目指す人におすすめの看護師転職サイト4選
産業保健師を目指す方におすすめの看護師転職サイトを4つ紹介します。
産業保健師の求人を比較的多く扱う求人を厳選しました。
産業保健師の求人は数が少ないので、情報を多く収集するには、転職サイトを複数併用するのがおすすめです。複数の転職サイトを併用することによって、理想に近い職場に出会える確率が高くなります。
下記では、転職サイトが公開する求人の数や特徴を紹介していきます。
看護roo!
看護roo!は10年以上も続く看護師専門の転職サイトで、多くの看護師・助産師・保健師の転職をサポートしてきました。
丁寧で手厚いサポートが評判です。
転職成功実績が多い転職サイトを利用したい、という方におすすめの転職サイトです。
希望があれば、会員登録者限定の「はじめての転職サポートブック」をプレゼントしてくれます。
マイナビ看護師
マイナビ看護師は大手人材紹介会社マイナビが運営する看護師の転職に特化した転職サイトです。
他の転職サイトに比べ、企業関連の求人を多く扱っています。また、マイナビ看護師が扱う求人全体のうち、約30%は非公開求人になっています。優良企業の求人が含まれている可能性が高いです。
さらに、マイナビ看護師はスピーディーな対応が評判です。利用者の中には約10日で転職が叶った方がいるようです。
なるべく早く産業保健師になりたい方は、以上の実績があるマイナビ看護師の利用がおすすめです。
ジョブメドレー
ジュブメドレーは医療・介護求人を中心に扱う求人情報サイトです。
転職サポートサービスはありませんが、会員登録を行うと、求人側からのスカウトや希望条件にあった求人の情報をメールまたはLINEで受け取ることができます。
自分のペースで転職活動を進めたい方におすすめのサイトです。
また、ジョブメドレーを使って就職した場合、60日以上勤務すると、勤続支援金をもらうことができます。
APOPLUS
APOPLUS(アポプラス)は、保健師の転職に特化した転職サイトです。
APOPLUSには、業界で唯一の産業保健師専門チームが設置されており、産業保健業界を熟知したキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれます。
履歴書の作成時には、APOPLUSが独自開発した産業保健師向けのテンプレートを使用します。
応募書類の作成に対して苦手意識を持つ方にとっては嬉しいサポート内容ですね。
まとめ
この記事のまとめです。
- 産業保健師になるには看護師免許と保健師免許の取得が必須
- 産業保健師に求められるスキルはパソコンの操作スキル・コミュニケーション能力・基本的なビジネスマナー・マネジメント能力・情報収集能力
- 産業保健師の転職・就職は難しいので、採用で有利になるには特定保健指導の経験や3年以上の臨床経験、プラスの資格を持っているほうがいい
求人数が少ないため、産業保健師の転職・就職は厳しいとされています。
したがって、産業保健師になりたい方はしっかりと対策を立てて、選考に挑むのが大切です。
1人で転職活動をするのは不安、という方は転職サイトの利用を検討してみてください。