看護師の年収・給料を知りたい人
看護師の年収はどれくらい?給料は?看護師の平均年収と基本給相場はいくら?
看護師の収入を上げる方法は?看護師の待遇はいい?
日本の看護師の給与は安い?看護師の月給は女性と男性で異なる?
年収が高い診療科は?比較したい!年収が高い看護婦の仕事内容は?
総合病院で働く正看護師の年収はいくら?看護師の年収の推移は上がっている?
パートの看護師がフルタイムで働いたら年収はいくらになる?
高看護師と准看護師の年収はどっちが高い?
看護師として働いていると、この先給料がどのように変化していくか気になりますよね。
毎年厚生労働省や日本看護協会から看護師の働き方や給料に関して統計が出ているのをご存知ですか?
今回はそれらの統計から、看護師の月収・ボーナス・手当を含めた総年収を紹介します。
また年収アップが期待できる職場や働き方についてもお伝えします。
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目次
看護師の平均年収は508万円
看護師の年収・月収・ボーナスは以下の通りです。
平均年収:508万1,300円
平均月収:35万1,600円
ボーナス(年):86万2,100円
出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
※きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額
平均年収は、基本給に加えて各種手当(夜勤手当、残業手当、通勤手当など)と年間賞与を含めた総額です。
月収の手取りは約26〜28万です。
所得税や保険料、扶養家族の有無によって変わりますが、一般的に額面上のおよそ75〜85%が手取りになります。
時給換算した場合、看護師の時給は約2,013円になります。
男女別で看護師の時給も算出しました。
看護師の年収・給料の内訳
看護師の給料は、病院・施設の就業規則や給与規程、給与表などによって決められます。主な内訳は以下の4つです。
このほかに、通勤手当や家族手当、住宅手当など各種手当がつくのが一般的です。
ただ、求人によって手当の記載がなく、月収や年収モデルのみが書かれている場合があります。特にクリニックの求人はその傾向があります。手当が気になる方は、面接の際に聞いてみるなど、確認をしましょう。
今回は、上記であげた4つについてそれぞれ解説していきます。
看護師の基本給
基本給とは、月収の中でベースとなる賃金のことで、手当などは含まれません。基本給は残業手当や賞与、退職金などの算定に用いられます。
日本看護協会による、基本給に関する調査結果は以下の通りです。
新卒看護師の平均基本給(初任給)
- 高卒+3 年課程新卒 :20万3,276円
- 大卒:20万9,616円
勤続 10 年・31~32 歳・非管理職の平均基本給
24万6,770円
基本給は毎年4,000〜5,000円ずつ上がり、平均的に勤続10年で25万円前後になります。
看護師の基本給はさまざまな基準のもとに決められます。その基準は大きく分けて2つです。「属人給」と「仕事給」です。
属人給
年功給 | 学歴や勤続で身についていく経験・技術・知識が、能力向上とリンクするという考え方勤続年数に比例して賃金は増えていく |
仕事給
職務給(役割給) | 労働の対価として給料を支払う考え方職務そのものの難易度や職務における責任の度合いなどによって賃金が決まる このうち、仕事の大きさや責任の重さによって賃金を決める場合を「役割給」と呼ぶ |
職能給 | 職務を遂行する能力に対して給料を支払う考え方例:病院施設独自の職能資格を設定し、「この職能資格の職員にはいくら」と給料が決まる(職能資格制度) |
業績給 | 役割の大きさとその達成度の大きさを評価し、基本給に反映させる給料 |
病院・施設はこの属人給と仕事給を組み合わせて、看護師の基本給を決める場合が多いです。
組み合わせの例として、「年功給と職能給」「年功給と職務給」「年功給のみ」などがあげられます。
このように、基本給が毎年すこしずつ増えていく理由は、年功給が関係しているからです。
看護師の夜勤手当
日本看護協会の調査から、夜勤手当の平均額をまとめました。
2交代 | 3交代 | |
1回あたりの平均手当額 | 11,286 円 | 順夜勤:4,154 円 深夜勤:5,122 円 |
月平均回数 | 4.7 回 | 7.7 回 |
平均手当額×平均回数 | 53,044円 | 35,713円 |
※ 手当額は深夜時間帯(22 時~翌 5 時)の割増賃金を除いた定額部分のみ
※3交代の平均夜勤回数(7.7回)は準夜勤と深夜勤で均等に除した
看護師の年収・給料において、基本給に次いで割合が大きいのが夜勤手当です。
上のデータを見ると、看護師は夜勤で毎月3万5,000〜5万円を稼いでいることがわかります。
年収に換算すると、40〜60万円は夜勤手当分という計算になります。
看護師の平均年収は508万なので、そのうちの7〜12%は夜勤手当分です。
看護師の残業代と平均残業時間
夜勤手当と比べ、看護師の残業代の割合はあまり大きくありません。
日本看護協会の調査によると、看護師の1人あたりの月平均残業時間は約5.4時間です。一方、厚生労働省は約7時間と発表しました。
これらの調査結果と平均基本給をもとに残業代(時間外手当)を計算すると、月1.2〜1.3万円になります。
年収に換算すると、残業代は14万円〜13万円ほどです。
夜勤手当の年収換算は40〜60万円なので、残業代は多くないことがわかります。このことは看護師の残業時間は比較的少ない、ということも意味しています。
看護師のボーナス
看護師全体の平均ボーナスは86万2,100円です。
以下はボーナス額の推移を年代ごとにまとめました。
年齢 | 全体平均 | 女性看護師 | 男性看護師 |
---|---|---|---|
20~24歳 | 46.2万円 | 46.7万円 | 41.5万円 |
25~29歳 | 76.7万円 | 75万円 | 88.7万円 |
30~34歳 | 78.3万円 | 76.2万円 | 87.7万円 |
35~39歳 | 90.6万円 | 89.6万円 | 97.3万円 |
40~44歳 | 96.5万円 | 94万円 | 110.6万円 |
45~49歳 | 103.6万円 | 103.9万円 | 99.7万円 |
50~54歳 | 105.8万円 | 105.8万円 | 106.5万円 |
55~59歳 | 109万円 | 110.2万円 | 89.8万円 |
60~64歳 | 70.3万円 | 70.6万円 | 64万円 |
65~69歳 | 44.5万円 | 44.4万円 | 103.3万円 |
70歳~ | 27.2万円 | 28.7万円 | 5.2万円 |
※夏と冬のボーナスを合算
新卒看護師のボーナスは、冬にもらうことがほとんどです。夏にもらえる場合もありますが、その金額は5〜10万円ほどです。
20代前半の看護師が貰う最初のボーナスは約40万円です。
そこから勤続年数や経験年数を重ねるごとにボーナスの金額は増えています。そして、40代〜50代に100万円に到達する傾向があります。40〜50代は管理職などの役職に就くことが多い年代なので、ボーナスは100万円に到達します。
そもそもボーナス(賞与)とは、労働者の勤務成績や経営状態に応じて支給される賃金です。通常、夏と冬に支払われます。
ボーナスの金額はこれまでの勤務成績と経営状態を加味して決まる仕組みなので、前年度の勤務成績がない新卒看護師は、入職直後のボーナス、つまり夏のボーナスは支給対象外になることが多いです。
一方、ボーナスが100万円に到達する要因として、役職の実績、後輩看護師への指導、経験年数などが考えられます。
新卒看護師の初任給
日本看護協会による、新卒看護師の初任給を学歴別に表でまとめました。
平均基本給与額 | 平均税込給与総額 | |
高卒+3年課程新卒 | 20万3,276 円 | 26万3,711 円 |
大卒 | 20万9,616 円 | 27万1,730 円 |
大卒の新人看護師の平均初任給は27万円、高卒・専門卒の新人看護師の場合は26万円です。手取りは21〜22万円になります。
大卒と高卒・専門卒の平均初任給の差は8,019円です。
次に、厚生労働省の調査結果を参考に看護師の平均初任給と全職種の平均初任給を比較してみました。
看護師の平均初任給 | 全職種の平均初任給 |
●高卒+3年課程新卒:26万3,711 円 ●大卒:27万1,730 円 | ●高卒:18万1,200円 ●専門卒:21万2,600円 ●高専・短大卒:20万2,300円 ●大学卒:22万8,500円 |
看護師の初任給は学歴によって少々差が生じます。しかし、全職種と比べてみると、学歴に関係なく、看護師の初任給は高いことがわかります。
看護師の生涯年収
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」の年齢別データを元に、看護師の生涯年収を試算しました。
大学卒業の22歳から65歳まで働いた場合、生涯年収はおよそ2億1317万円になります。
同じ条件で女性看護師の生涯年収を試算してみたところ、およそ2億1387万円という結果になりました。
今回試算した生涯年収は統計データを合算した値なので、参考程度に受け取ってください。
看護師の平均年収を年代・施設規模・都道府県・男女別に比較
年代、病院・施設の規模、都道府県、男女別に看護師の年収を比較し、以下にまとめました。
看護師の年収を比較|年代別
最初の年収(20代前半)は400万円代です。そこから上昇していき、50代後半で年収のピークを迎えます。ピークを迎えたあとは20代前半の平均年収と同等の額まで降下していきます。
看護師の年収が右肩上がりになるのは、多くの病院・施設が給料の決定基準に「年功給」を用いているからです。
年功給の特徴は、勤続年数に比例して給料が増えていくことです。ある程度の勤続年数があれば、基本給は高く設定されます。
つまり、40代後半から50代後半の平均年収が550万以上になるのは、勤続年数が多い人が揃う年代だからです。
また、この年代は経験・技術・知識が習熟していることから、役職に就いて現場を指揮したり、支えたりする人が多いのが特徴です。上の立場になれば、役職手当などの各種手当がつくので、平均年収は550万以上になります。
60歳以上の年収が下がるのは、就業人数が少ないことや、病棟から外来、または大病院から小規模・中規模の病院・施設へ移動・転職する人が多いことが理由として考えられます。
1万8,502人の看護師を対象にした厚生労働省の「看護職員就業状況等実態調査結果」によると、看護師として就業する60歳以上の人数は72人でした。全体の0.3%の割合です。
就業場所は、外来、無床の診療所、介護保健施設、社会福祉施設と回答した人が、他の年代に比べて多かったです。移動や転職する理由として、体力の衰えが考えられます。これらの調査結果を踏まえると、60歳以上の方は自身の健康問題などにより、忙しい現場を退く傾向があることがわかります。
25歳から34歳までの年収の水準はあまり増加していません。
25歳から34歳は結婚や出産など、ライフステージの変化が起こりやすい年代です。統計上で年収の変化が少ないのは、ライフステージの変化を機に休職や離職する方が多いからです。
経験年数別の平均月収
看護師の給料は一般的に、経験年数を重ねていくごとに増えていきます。どれくらい給料があがるのでしょうか?
経験年数別に平均月収をまとめてみました。
経験年収 | 平均月収 |
---|---|
0〜1年未満 | 25万3,800円 |
1〜4年 | 28万3,100円 |
5〜9年 | 30万1,600円 |
10〜14年 | 31万4,500円 |
15年〜 | 34万9,600円 |
新卒看護師と看護師歴15年以上の月収の差は約10万円もあります。
経験年数が長くなるほど、給料は増えていく傾向があることがわかります。
役職別の平均年収
次に、役職別に平均年収を比較してみました。
役職名 | 平均年収 |
---|---|
看護部長 | 約930万円 |
看護副部長 | 約800万円 |
看護師長 | 約740万円 |
看護副師長 | 約620万円 |
上記の役職に昇進すると、役職手当がつくので給料は高くなります。
これまでの昇進基準は勤続年数でした。しかし、従来に比べ昇進・昇給しやすくなっています。「複線型等級制度」という、職務・役割を適正に評価する制度を用いる病院・施設が増えたからです。「複線型等級制度」は、資格取得や実績作りなど、能力向上や専門性を高めると昇進・昇給する仕組みです。(出典:日本看護協会「病院の給与制度(育成・評価)事例」)
そのため、頑張り次第ですが、早い段階で年収500万以上になる可能性があります。
看護師の年収を比較|施設規模別
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに、施設規模別に平均年収をまとめました。
職員の人数 | 10〜99人 | 100〜999人 | 1,000人以上 |
---|---|---|---|
平均年齢 | 47.2歳 | 41.9歳 | 36.7歳 |
平均年収 | 460万4,300円 | 485万2,700円 | 556万100円 |
※平均年収はきまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額で算出
病院・施設の規模が大きいほど年収が高く、平均年齢は若くなる、という特徴がみられます。この特徴は一般企業と同じです。
規模が大きい病院・施設の例として、大学病院や総合病院などがあげられます。
病院・施設の規模が大きいと、緊急対応など突発的な対応が頻繁に起こるので、残業が多い傾向があります。
以下は、日本看護協会による病床別の時間外労働時間の調査結果です。
ワークライフバランスを重視したい方は、病床数400床未満の職場がおすすめです。500床以上になると大病院の区分になります。
ただ、規模が大きい病院・施設は教育制度が整っている傾向があります。規模が大きい病院・施設は新卒看護師を多く受け入れるからです。
そのため、看護スキルを磨きたい方やキャリアチェンジで転科を考えている方は、規模が大きい病院・施設がおすすめです。
診療科目別の平均年収
施設規模によって平均年収や年齢が異なることがわかりました。
では、診療科別にみると、平均年収はどのように変わるのでしょうか?
診療科別に平均年収を以下の表にまとめました。
順位 | 診療科名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 救命救急科 | 461 万円 |
2位 | 総合診療科 | 459 万円 |
3位 | 産科 | 456 万円 |
4位 | 心臓血管外科 | 455 万円 |
5位 | 呼吸器外科 | 449 万円 |
5位 | 産婦人科 | 449 万円 |
7位 | 口腔外科 | 447 万円 |
8位 | 腎臓内科 | 446 万円 |
9位 | 形成外科 | 444 万円 |
9位 | 血液内科 | 444 万円 |
9位 | 放射線科 | 441 万円 |
9位 | 乳腺外科 | 441 万円 |
9位 | 歯科 | 441 万円 |
9位 | 緩和ケア科 | 441 万円 |
15位 | 麻酔科 | 440 万円 |
15位 | 耳鼻咽喉科 | 440 万円 |
15位 | 美容外科 | 440 万円 |
18位 | 脳神経外科 | 439 万円 |
19位 | 婦人科 | 437 万円 |
20位 | 内分泌内科 | 436 万円 |
21位 | 泌尿器科 | 435 万円 |
21位 | 消化器外科 | 435 万円 |
21位 | 呼吸器内科 | 435 万円 |
21位 | 糖尿病内科 | 435 万円 |
25位 | 循環器内科 | 433 万円 |
25位 | 外科 | 433 万円 |
25位 | 眼科 | 433 万円 |
25位 | 人工透析 | 433 万円 |
29位 | 神経内科 | 431 万円 |
30位 | 整形外科 | 430 万円 |
31位 | 消化器内科 | 429 万円 |
31位 | リハビリテーション科 | 429 万円 |
31位 | 皮膚科 | 429 万円 |
34位 | 循環器科 | 427 万円 |
35位 | 小児科 | 425 万円 |
36位 | 呼吸器科 | 423 万円 |
37位 | 肛門科 | 422 万円 |
37位 | 内科 | 422 万円 |
39位 | リウマチ科 | 421 万円 |
40位 | 消化器科 | 420 万円 |
41位 | 精神科 | 419 万円 |
42位 | 老年内科 | 417 万円 |
42位 | 美容皮膚科 | 417 万円 |
44位 | 心療内科 | 414 万円 |
45位 | 胃腸科 | 411 万円 |
46位 | 人間ドック・検診 | 409 万円 |
47位 | アレルギー科 | 405 万円 |
平均年収が高いのは、救命救急科461万円、総合診療科459万円、産科456万円です。
この3つの診療科はどれも責任が大きく、知識と技術、そして判断力が求められます。
年収が高いと言われる美容外科は440万円、美容皮膚科は417万円です。
一見すると少ないように感じるかもしれませんが、美容外科と美容皮膚科の年収は平均より高くなる可能性が充分にあります。
なぜなら、これらの診療科が入る美容クリニックは基本的に自由診療だからです。また、インセンティブや指名料などが給料に上乗せされるので、自分の頑張り次第で、給料を上げることができます。
看護師の平均年収を比較|男女別
女性看護師と男性看護師の平均年収・給料を以下の表にまとめました。
女性看護師(平均年齢41.1歳) | 男性看護師(平均年齢:37.9) | |
平均年収 | 506万3800円 | 522万7200円 |
平均基本給 | 31万7,300円 | 32万3,700円 |
平均月収 | 35万600円 | 35万9,900円 |
平均ボーナス(年間) | 85万6600円 | 90万8,400円 |
※きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額で算出
女性看護師と男性看護師の年収の差は約16万円です。
年収に差が出る背景には働き方と手当が関係しています。
女性看護師は子育てや介護、家庭との両立で、短時間勤務や日勤中心など働き方に制限がある場合があります。
一方の男性看護師は、大規模の病院・施設で働く人が多く、その上、家族手当がつく人もいるので、女性看護師より年収・給料が高くなる傾向があります。
次に看護師の平均月収と全職種の平均月収を男女別に比較してみました。
女性 | 男性 | |
看護師の平均月収 | 35万600円 | 35万9,900円 |
全職種の平均月収 | 25万8,900円 | 34万2,000円 |
※きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額
男女ともに、看護師の平均月収は全職種の平均月収より多いことがわかりました。
また、女性看護師は全職種の男性よりも月収が多いことが、上のデータから見て取れます。
看護師の平均年収を比較|都道府県別
看護師の平均年収を地方ごとにランキング形式でまとめました。
北海道・東北地方 | 関東地方 | 中部地方 | 近畿地方 | 中国地方 | 四国地方 | 九州・沖縄地方 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 北海道 504万4,600円 | 東京 564万500円 | 富山 534万9,700円 | 奈良 545万7,500円 | 山口 513万3,800円 | 香川 496万9,200円 | 福岡 498万1,800円 |
2位 | 宮城 504万300円 | 埼玉 541万2,500円 | 岐阜 531万8,600円 | 兵庫 541万4,800円 | 広島 490万8,800円 | 徳島4 94万9,200円 | 佐賀 484万3,800円 |
3位 | 福島 489万300円 | 神奈川 527万8,600円 | 新潟 529万7,000円 | 和歌山 530万1,600円 | 島根 483万4,700円 | 高知 458万円 | 長崎 481万200円 |
4位 | 秋田 487万600円 | 千葉 514万1,800円 | 静岡 522万9,700円 | 大阪 529万5,500円 | 岡山 482万2,200円 | 愛媛 437万8,000円 | 沖縄 477万5,100円 |
5位 | 岩手 478万7,000円 | 茨城 502万4,400円 | 愛知 521万2,000円 | 滋賀 518万2,500円 | 鳥取 450万9,900円 | 熊本 443万8,900円 | |
6位 | 山形 472万5,000円 | 群馬 484万5,900円 | 福井 511万6,500円 | 京都 516万1,700円 | 大分 433万2,500円 | ||
7位 | 青森 449万2,800円 | 栃木 449万7,700円 | 山梨 498万3,300円 | 三重 490万900円 | 宮崎 427万2,600円 | ||
8位 | 長野 496万7,800円 | 鹿児島 396万3,700円 | |||||
9位 | 石川 476万3,000円 |
※きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額で算出
次にトップ3とワースト3を以下の表にまとめました。
1位・東京 | 2位・奈良 | 3位・兵庫 |
564万500円 | 545万7,500円 | 541万4,800円 |
37位・鹿児島 | 36位・宮崎 | 35位・大分 |
396万3,700円 | 427万2,600円 | 433万2,500円 |
都道府県ごとの平均年収の順位は、調査年によって変動するので、今回の結果は参考程度に受け取ってください。
しかし、首都圏や都市部は年収が高く、地方の年収が低いのは例年の傾向です。
医療行為や介護サービスに支払われる診療報酬と介護報酬の値段は全国一律です。
診療報酬と介護報酬とは、公的医療保険から支払われる報酬で、その一部は看護師などの病院・施設で働くスタッフの給料に還元されます。診療行為の範囲や点数は1点につき10円と、厚生労働省告示「診療報酬の算定方法」に定められています。介護報酬については、厚生労働省の「介護報酬の算定構造」と「令和4年介護報酬改訂の概要」に記されています。
診療報酬と介護報酬の値段は全国一律なのに、なぜ地域によって年収・給料に差が生じるのでしょうか?
年収・給料に差が生じる理由として、以下の理由が考えられます。
- 地域ごとの年収・給料の相場にあわせている
- 物価や生活費が高い地域は年収・給料が高い
- 病院・施設が看護師の不足による採用または定着のために年収・給料を高く設定している
東京都の年収は全国で最も高い金額ですが、物価が高い地域でもあります。
総務省の「消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2021年(令和3年)結果- 」によると、物価水準が高い地域は東京都・神奈川県・京都府で、水準が低い地域は宮崎県・群馬県・鹿児島県です。
地域別に最低賃金を見てみると、東京都は1,072円、鹿児島県は853円です。(出典:厚生労働省「令和4年度地域別最低賃金改定状況」(2023/07/03現在))
このことから、看護師の年収・給料は地域の相場や物価水準にあわせていることがわかります。
また、日本全体で看護師は不足している状況ですが、地域単位で見てみると、不足の度合いは異なっています。
中央ナースセンターが地域ごとに看護師の求人倍率を調査したところ、全国の看護師求人倍率は1.43で、年収が2番目に高い奈良県の求人倍率は1.62、続く兵庫県の求人倍率は1.83、という結果でした。(出典:中央ナースセンター「2021年 中央ナースセンター事業報告書」)
奈良県と兵庫県の求人倍率の数値は、全国の求人倍率の数値を上回っていることから、看護師は不足している状況です。
以上のデータから、看護師が不足している地域は、採用や定着のために年収・給料を高く設定する傾向があるということが言えます。
看護師・准看護師・看護助手・保健師・助産師の平均年収
看護師・准看護師・看護助手・保健師・助産師の平均年収を以下の表にまとめました。
平均年齢 | 平均月収 | 平均ボーナス(年) | 平均年収 | |
---|---|---|---|---|
看護師 | 40.7歳 | 35万1,600円 | 86万2,100円 | 508万1,300円 |
准看護師 | 51.2歳 | 29万6200円 | 62万7,300円 | 418万1,700円 |
助産師 | 43.2歳 | 39万8,700円 | 105万7,700円 | 584万2,100円 |
保健師 | 42.4歳 | 33万3,800円 | 80万7,200円 | 481万2,800円 |
いずれも看護師関連の資格ですが、年収・給料に差があることがわかります。
最も年収が高いのは「助産師」です。助産師の年収が高いのは専門性が高く、交代制勤務が多いため各種手当がつくからです。
年収が最も低いのは「准看護師」です。准看護師の年収・給料が他の3つの職種より低い理由を以下で解説します。
看護師と准看護師の年収・給料が異なる理由
看護師と准看護師の仕事量はほぼ同じです。それなのに、上の表のように年収・給料が異なるのはなぜなのでしょうか?
年収・給料に影響する看護師と准看護師の異なる点は2つあります。
まず、免許の交付元が異なります。
看護師は厚生労働省から交付される国家資格です。対する准看護師の交付元は都道府県知事です。つまり、「准看護師」は、都道府県知事から与えられる資格なので、国家資格ではありません。看護師と准看護師は別の資格です。(出典:日本看護協会「准看護師制度について」)
もう一つの違いは業務内容です。上記で看護師と准看護師の仕事量はほぼ同じ、と記述しましたが、准看護師が業務に取り組むには、医師や看護師の指示を受ける必要があります。指示がなければ、診療の補助や患者のお世話をすることはできません。(出典:日本看護協会「准看護師制度について」)
仕事量がたとえ同じであっても、看護師は准看護師に指示を出す立場なので、責任の大きさが准看護師と異なります。
看護師と准看護師は、資格と責任の大きさが異なるため、給料に差が生じます。
看護師と他の職種の平均年収を比較
看護師と他の職種の平均年収を比較し、看護師の年収・給料は世間のイメージ通り高いのか、検証していきます。
- 看護師・全職種の平均年収
- 職種別の平均年収ランキング
- 看護師を含む医療・福祉関連職種の平均年収ランキング
看護師・全職種の平均年収
まず、看護師と全職種の平均年収を比較していきます。
以下は看護師と全職種の平均年収を男女別にグラフで表した画像です。
看護師の平均年収は全職種の年収を若干上回っていますが、ほぼ同じくらいの金額と言ってもいいでしょう。
女性看護師と全職種の女性を比較してみると、その差は歴然としており、看護師は女性が高い収入を得られる職種の一つであることがわかります。
平均年収の推移も見てみましょう。
上の画像は過去5年間の平均年収をまとめたものです。
看護師と全職種の平均年収の差はほぼありません。しかし、2019年を見ると、全職種の平均年収は下がっています。新型コロナウイルス感染症の影響を受けていると考えられます。
一方の看護師の平均年収は一定の水準を保っています。このことから、看護師の収入は安定していることがわかります。
看護師・准看護師パート勤務の平均時給
以下は看護師・准看護師のパート勤務の平均時給をまとめた表です。
全体 | 男性 | 女性 | |
看護師 | 1,817円 | 2,615円 | 1,800円 |
准看護師 | 1,591円 | 2,403円 | 1,563円 |
職種別の平均年収ランキング
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」を元に年収が高い職種をランキング形式でまとめました。
1位 | 航空機操縦士 | 1,600万円 |
2位 | 医師 | 1,428万円 |
3位 | 大学教授(高専含む) | 1,065万円 |
4位 | 法務従事者 | 971万円 |
5位 | 管理的職業従事者 | 862万円 |
6位 | 大学准教授(高専含む) | 860万円 |
7位 | 歯科医師 | 810万円 |
8位 | その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 780万円 |
9位 | 公認会計士,税理士 | 746万円 |
10位 | 小・中学校教員 | 739万円 |
11位 | 研究者 | 703万円 |
12位 | 著述家,記者,編集者 | 697万円 |
13位 | 大学講師・助教(高専含む) | 697万円 |
14位 | 獣医師 | 686万円 |
15位 | 高等学校教員 | 677万円 |
16位 | システムコンサルタント・設計者 | 660万円 |
17位 | 機械器具・通信・システム営業職業従事者(自動車を除く) | 654万円 |
18位 | 電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く) | 644万円 |
19位 | 発電員,変電員 | 634万円 |
20位 | 企画事務員 | 630万円 |
21位 | 建築技術者 | 620万円 |
22位 | 化学技術者 | 619万円 |
23位 | 輸送用機器技術者 | 612万円 |
24位 | 金融営業職業従事者 | 607万円 |
25位 | 機械技術者 | 606万円 |
26位 | 鉄道運転従事者 | 593万円 |
27位 | 船内・沿岸荷役従事者 | 585万円 |
28位 | 助産師 | 584万円 |
29位 | 薬剤師 | 583万円 |
30位 | 他に分類されない専門的職業従事者 | 579万円 |
31位 | その他の営業職業従事者 | 578万円 |
32位 | 土木技術者 | 573万円 |
33位 | 販売類似職業従事者 | 564万円 |
34位 | 他に分類されない技術者 | 557万円 |
35位 | ダム・トンネル掘削従事者,採掘従事者 | 553万円 |
36位 | 金属技術者 | 550万円 |
37位 | ソフトウェア作成者 | 550万円 |
38位 | 診療放射線技師 | 543万円 |
39位 | 自動車営業職業従事者 | 540万円 |
40位 | その他の情報処理・通信技術者 | 534万円 |
41位 | 秘書 | 520万円 |
42位 | 車掌 | 519万円 |
43位 | はん用・生産用・業務用機械器具・電気機械器具整備・修理従事者 | 515万円 |
44位 | クレーン・ウインチ運転従事者 | 513万円 |
45位 | 化学製品製造従事者 | 510万円 |
46位 | 臨床検査技師 | 508万円 |
47位 | 看護師 | 508万円 |
48位 | 電気工事従事者 | 506万円 |
49位 | 製銑・製鋼・非鉄金属製錬従事者 | 502万円 |
50位 | 自動車組立従事者 | 501万円 |
助産師28位、看護師47位という結果でした。保健師は55位、准看護師は72位でした。
看護師を含む医療・福祉関連職種の平均年収ランキング
看護師を含む医療・福祉関連の職種の平均年収をランキング形式でまとめました。
1位 | 医師 | 14,28万円 |
2位 | 歯科医師 | 810万円 |
3位 | 助産師 | 584万円 |
4位 | 薬剤師 | 583万円 |
5位 | 診療放射線技師 | 543万円 |
6位 | 臨床検査技師 | 508万円 |
7位 | 看護師 | 508万円 |
8位 | 保健師 | 481万円 |
9位 | その他の保健医療従事者 | 443万円 |
10位 | 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士 | 430万円 |
11位 | 准看護師 | 418万円 |
12位 | 介護支援専門員(ケアマネージャー) | 405万円 |
13位 | 歯科技工士 | 429万円 |
14位 | 栄養士 | 379万円 |
15位 | 介護職員(医療・福祉施設など) | 362万円 |
16位 | 訪問介護従事者 | 353万円 |
17位 | 歯科衛生士 | 382万円 |
18位 | 看護助手 | 308万円 |
19位 | その他の保健医療サービス職従事者 | 433万円 |
医療・福祉関連の職種において、看護師は7位、准看護師は11位という結果でした。
看護師の手取りをアップさせる方法
看護師の手取りを増やす方法は以下の5つです。
管理職に昇進する
管理職に昇進すると基本給は上がり、加えて役職手当がつくので、給料が上がります。
管理職の主な仕事は、職場環境の改善・業務改善・スタッフの管理です。現場を支える役割なので、看護に携わる時間は少なくなります。
昇進・昇給するためには、研修や試験を受けて合格する必要があります。
夜勤の回数を増やす
看護師の給料は夜勤手当の割合が大きいので、夜勤の回数を増やせば収入が増えます。
職場に夜勤がない場合は、夜勤専従のアルバイトがおすすめです。
ただし、看護師の夜勤は原則72時間と決まっています。(出典:厚生労働省「入院基本料の通則 『看護職員の月平均夜勤時間72時間要件』について」)
夜勤の回数を増やす際は、上司やシフトを交換してくれそうな同僚と相談した上で、体調を崩さない程度のシフトを組むようにしましょう。
看護関連の資格を取得する
看護関連の資格を新たに取得すると、キャリアアップと収入増加に繋がる場合があります。
看護関連の資格はたくさんありますが、その中で代表的なのが専門看護師・認定看護師です。
どちらも専門分野の知識や経験を有していないと取得できない資格です。
看護師資格を持っていれば、助産師や保健師の道へ進むこともできます。
上記であげた資格の取得が難しい場合は、医療分野別に役立つ資格があるので、興味がある分野の資格を取得してみるのもおすすめです。
プラスの資格を取得すれば、業務の幅が広がるので、キャリアアップと収入増加に加えて、やりがいも増えるかもしれません。
副業をする
看護師資格を活かせるアルバイトがあります。看護師資格を使うアルバイトは、コンビニやカフェなどの通常のアルバイトと比べ、高時給・高日給です。
以下は、看護師におすすめの副業一覧です。
長期のアルバイト
- 医療系記事のWebライター
- 夜勤専従のアルバイト
週1or 単発のアルバイト
- トラベルナース
- イベントナース
- ツアーナース
- 介護施設
- 訪問入浴介護
- 訪問看護
- デイサービス
副業を始める際は、職場のルールを確認しておきましょう。
病院・施設によっては副業を禁止していることがあるからです。
また、副業の所得が20万円以上になった場合は確定申告が必要です。所得が20万円以上になった場合、所得税を精算する必要があるので忘れずに行いましょう。
しかし、公務員看護師は法律で副業が禁止されているので、副業はできません。公務員看護師は副業以外の方法で収入アップを目指しましょう。
給料が高い病院・施設に転職する
現職で給料アップや昇格が見込めない場合や早く収入を増やしたい方は、思い切って転職をしてしまうのも一つの手です。
日本は看護師が不足している状態です。どの病院・施設も看護師を求めているため、比較的転職しやすい職種です。
以下は求人を探す方法です。
- 病院のホームページ
- ハワーワーク
- ナースセンター
- 転職サイト
給料が高い求人を見つけ出す確実な方法は転職サイトの利用です。
さまざまな転職サイトがありますが、看護師専門の転職サイトを選ぶのがおすすめです。
看護師専門の転職サイトは、看護師の求人が豊富に揃っており、検索がしやすい仕様になっています。
給料が高く、その上、条件がいい求人がハローワークやナースセンターを利用するより、早く見つかります。
給料が高い職場の特徴
給料が高い職場の特徴は以下の通りです。
転職で職場を選ぶ際に参考にしてください。
以下で詳しく解説していきます。
経験加算制度で給料を決めている病院・施設
経験加算制度とは、看護師としての経験年数で給料を決める評価方法です。
看護師の給料は勤続年数を重ねれば増えていく特徴があります。これは多くの病院・施設が年功給で給料を決めているためです。
しかし、転職を行えば、勤続年数は0になるので、病院・施設が定めた給料からのスタートになります。
選んだ職場が勤続年数で給料を決める場合、前職より給料が低くなる可能性があります。
一方、看護師としての経験年数で給料を決める職場を選んだ場合、前職より給料が低くなる可能性は少なく、逆に給料が高くなる場合が多いです。
経験加算制度を導入する病院・施設は看護師としての経験・実績を評価して給料に反映してくれるので、転職で高収入を目指す場合は、このような職場を選ぶのがおすすめです。
病床数の多い大規模病院
病床数の多い大規模病院は年収・給料が高くなる傾向があります。
夜勤や残業は多いものの、病床規模が500床以上の病院は、人事評価や昇給制度などが整備されている場合が多いです。人事評価や昇給制度が整備された職場環境であれば、キャリアアップできる可能性が充分にあります。キャリアアップで役職に就くことができれば、役職手当がつくので、年収・給料はさらに高くなります。
さらに、小病院や中病院より、大規模病院は各種手当の金額が高く設定されています。つまり、役職手当や夜勤手当などが平均より多く貰えます。
大規模病院は小病院や中病院に比べて忙しく、夜勤が多いというデメリットはありますが、その分、高い給料を得られるのがメリットです。
以下は厚生労働省が定義する病院の区分です。職場を選ぶ際に参考にしてください。
「小病院」:特定機能病院、療養型病床群を有する病院及び老人病院以外の一般病院で、病床規模が20 床~99床の病院をいう。
「中病院」:特定機能病院、療養型病床群を有する病院及び老人病院以外の一般病院で、病床規模が100 床~499 床の病院をいう。
「大病院」:特定機能病院、療養型病床群を有する病院及び老人病院以外の一般病院で、病床規模が500床以上の病院をいう。
また、療養型病床群を有する病院は、以下「療養型病床群」と略す。
出典:厚生労働省「分析の概要」
夜勤手当の設定額が高い職場
夜勤手当の設定額が平均額より高い職場は給料が高くなります。
なぜなら、看護師の給料内訳で2番目に割合が大きいのが夜勤手当だからです。
以下は夜勤手当の平均額です。
2交代夜勤:11,286 円
3交代順夜勤:4,154 円
3交代深夜勤:5,122 円
夜勤手当などの各種手当の金額を平均より高く設定している職場を選べば、収入を増やすことができます。
高度な医療技術が必要な職場
救命救急科や集中治療室、産科など高度な医療技術が必要な職場は給料が高くなる傾向があります。
高度な医療技術が必要な職場は、危険手当や特殊業務手当などの手当がつくので、収入アップが目指せます。さらに、規模が大きいので、スキルアップも目指せる環境が整っています。
以下は金額が高い手当の一覧です。
- 特殊業務手当:月額1万2,000〜2万5,000円
- 危険手当:月額1万円
- 手術室勤務手当:月額5,000〜3万円
- ドクターヘリ搭乗手当:1回あたり2,000〜3,000円
美容クリニック
美容クリニックは高い年収が目指せる職場の一つです。
美容クリニックは自由診療が基本なので、クリニックの売上がスタッフの給料に反映されます。つまり、クリニックの売上が高ければ、看護師を含むスタッフの基本給も高くなります。
また、インセンティブ制度や指名制度を導入していたり、ノルマを設定している美容クリニックの場合、これらの報奨金が給料に上乗せされます。
個人の実績に対する評価が給料に反映される仕組みなので、高年収を目指すことが可能です。
給料アップを目指す転職を成功させるポイント
転職を成功させるポイントは3つです。
基本給や手当を求人で確認する
求人を選ぶ際は基本給に注目し、それが平均より低いのか高いのかを判断して選びましょう。
基本給は月収のベースとなる賃金です。基本給が平均より高ければ、手当も高い場合があります。手当の金額は求人情報に記載されていることがあります。
ただし、安易に給料が高い求人に飛びつかないよう注意しましょう。
給料が高い職場は、仕事量や残業が多い場合があるからです。
給料と仕事量が釣り合っているのか、求人の情報を集めて検討するのがおすすめです。
求人の職場環境・人間関係を調べる
職場環境や人間関係に悩んで転職を考える方は多くいます。
対策を講じても解決できない場合は、新しい環境に身を置いて心機一転してみましょう。
しかし、転職先の職場環境や人間関係が悪ければ元も子もありません。
早期退職を防ぐためにも、それらの情報収集はしっかり行いましょう。
求人の職場環境や人間関係は口コミサイトなどで調べることができます。Googleマップで調べてみるのもいい方法です。どのような病院・施設か把握することができます。
より詳しい情報を得たい場合は、転職サイトのサポートを利用するのがおすすめです。転職サイトの中には、求人の内部環境を調査しているところがあります。会員登録をすれば、その情報を無料で提供してくれます。
内部環境の調査を行う代表的な転職サイトは看護roo!とレバウェル看護です。
通勤がしやすいかを確認する
働き続けるためにも、通勤しやすい職場を選ぶようにしましょう。
夜勤がある病院・施設を選んだ場合、夜勤明けはくたくたに疲れてしまう場合が多いので、なるべく自宅から近い職場を選ぶのがおすすめです。
また、満員電車や交通渋滞を避けたい方は、利用する公共交通機関や道路も考慮しましょう。
給料をアップさせたい看護師におすすめの転職サイト
転職で給料アップを目指す方におすすめの看護師向け転職サイトを4つ紹介します。
紹介する転職サイトはどれも無料で転職サポートを受けることができます。転職成功後も、料金が発生することはありません。
転職サイトのサポートを利用すれば、情報集めや面接対策などの作業が省けるので、仕事をしながらでも転職活動をスムーズに進めることができます。
以下は編集部が厳選した看護師向け転職サイトです。
看護roo!
- 大学病院に転職したい人
- 信頼性が高い転職サイトを使いたい人
- 求人の情報を詳しく知りたい人
看護roo!は東証プライム上場企業が10年以上も運営する看護師向け転職サイトで、累計利用者数は50万人以上です。
求人検索の項目には、他の転職サイトにはない、「大学病院」の項目があります。また、給料を指定して求人を探すこともできるので、大学病院への転職を検討している方や、給料が高い病院へ移りたい方におすすめの転職サイトです。
会員登録を行うと、希望にあう求人の情報に加え、求人の長所や短所、そして内部情報をメールやLINEで届けてくれます。
仕事や子育てなどが忙しくて、なかなか情報収集に時間を割くことができない方にとって嬉しいサービスですね。
公開求人数 | 22,260件 |
対応職種 | 正看護師/准看護師/保健師/助産師 |
対応雇用形態 | 常勤/非常勤/契約社員 |
対応勤務形態 | 2交代/3交代/夜勤なし/夜勤専従 |
対応施設 | 一般病院/大学病院/一般+療養/療養型病院/精神病院/クリニック/訪問介護/介護施設/検診センター/保育園・学校/その他 |
担当業務 | 病棟/外来/手術室/救急外来/ICU系/透析/訪問介護/介護・福祉系/検診・健診/保育園・学校/訪問診療/内視鏡/その他 |
プライバシーマーク | 取得あり |
厚生労働大臣許可 | 厚生労働大臣許可27-ユ-020100 |
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
- 履歴書の作成や面接に自信がない人
- 求人を比較して選びたい人
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また、レバウェル看護は職場訪問を行い、医療方針や辞職理由など、あらゆる情報を収集しています。収集した情報は無料で利用者に提供しています。さらに、集めた情報とヒアリングを照らし合わせ、最適な求人を紹介してくれます。
転職サポートも優れており、過去の面接内容をもとに履歴書の添削や模擬面接などを行ってくれます。
全体求人数 | 145,429件 |
対応職種 | 正看護師/准看護師/保健師/助産師 |
対応雇用形態 | 常勤/非常勤/派遣 |
対応勤務形態 | 2交代/3交代/夜勤なし/夜勤専従 |
対応診療科目 | 内科/精神科/心療内科/小児科/外科/整形外科/皮膚科/産婦人科/科眼科/歯科/美容外科/美容皮膚科 |
対応施設 | 総合病院/一般病院/クリニック/特別養護老人ホーム(特養)/訪問看護/有料老人ホーム/デイサービス/重症心身障害者施設/保育園/検診センター |
担当業務 | 病棟/外来/手術室/救急外来/ICU系/透析/訪問看護/内視鏡/施設 |
プライバシーマーク | 取得なし |
厚生労働大臣許可 | 有料職業紹介事業 紹介13-ユ-309623 労働者派遣事業 派13-310987 |
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全体求人数 | 207,879件 |
対応職種 | 正看護師/准看護師/認定看護師/助産師/保健師/管理職 |
対応雇用形態 | 常勤/非常勤 |
対応勤務形態 | 2交代/3交代/夜勤なし/夜勤専従 |
対応診療科目 | 美容/小児科/産婦人科/皮膚科/整形外科/形成外科/眼科/耳鼻咽喉科/外科/脳神経外科/呼吸器科/消化器科/循環器科/内科/精神科・心療内科/透析/その他 |
対応施設 | 病院/クリニック/訪問看護/企業/保育園/幼稚園/学校/居宅介護支援事業所/有料老人ホーム/地域包括支援センター/デイサービス事業所/訪問介護事業所/グループホーム介護老人ホーム/保健施設/特別養護老人ホーム/軽費老人ホーム/サービス付き高齢者専用住宅/デイケア事業所/ショートステイ事業所/小規模多機能/訪問リハビリ事業所/訪問入浴事業所/介護療養型医療施設/看護小規模多機能居宅介護 |
担当業務 | 病棟/外来/手術室/透析/その他 |
プライバシーマーク | 取得あり |
厚生労働大臣許可 | 厚生労働大臣許可番号:13-ユ-190019 |
マイナビ看護師
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マイナビ看護師は大手人材紹介会社のマイナビが運営する看護師専門の転職サイトです。
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全体求人数 | 54,411件 |
対応職種 | 正看護師/准看護師/保健師/助産師/ケアマネージャー |
対応雇用形態 | 常勤/非常勤/派遣/業務委託 |
対応勤務形態 | 2交代/3交代/夜勤なし/夜勤専従 |
対応診療科目 | 小児科/美容外科/整形外科/外科/内科/眼科/産科/心療内科/整形外科/脳神経外科/消化器内科/心臓血管外科/消化器外科/血液内科/神経内科/歯科/消化器内科/精神科/婦人科/スポーツ整形外科 |
対応施設 | 病院/急性期病院/ケアミックス型病院/療養型病院/リハビリテーション病院/精神科病院/精神科クリニック/精神科訪問看護/検診センター/クリニック/美容クリニック/老人ホーム・特料・老健などの施設/訪問看護ステーション/一般企業/治験関連企業/保育施設 |
担当業務 | 病棟/外来/手術室/救急外来/透析/内視鏡/訪問看護/ホスピス |
プライバシーマーク | 取得あり |
厚生労働大臣許可 | 厚生労働大臣許可番号:13-ユ-080554 |
まとめ
- 看護師の年収の平均は508万1,300円
- 夜勤が多いほど年収はアップする
- 病院の規模が大きいほど年収はアップする
- 管理職になると年収はアップする
看護師の年収は日本人全体の平均より高く、病院規模や働き方によってはさらなる年収アップを目指すことができます。
夜勤の回数が多い、大規模な病院で働くなど、身体の負担が大きく過酷な環境であるほど年収がアップすることがわかりました。
すぐに管理職になることは難しいですが、夜勤の多い職場や規模の大きい病院に転職することはすぐに実行できますよね。
転職は早い方がよいと言われますが、反対に遅すぎるということはありません。
努力して取得した看護師の資格を活かして、自分の目標とする年収を目指してみてはどうですか?